安全・品質
トーストがバターを塗った面から落ちる?物流現場のマーフィーの法則
2022.04.19

物流・製造業界に強い人材企業のSGフィルダーです。「マーフィーの法則」というものを聞いたことはありますか。この記事では物流現場で気をつけたい「マーフィーの法則」を5つ紹介します。
マーフィーの法則
トーストはバターを塗った面から落ちる
トーストをうっかり落としてしまったとき、バターを塗った面を下にして落としてしまい、バターがべったりと床についてしまう、という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
「家電の故障はメーカー保証が切れたタイミングで起きる」、「洗車をすると雨が降る」、「急いでいるときに限って信号につかまる」といった現象も経験した人は多いと思います。
こうした失敗の経験則のことを「マーフィーの法則」といいます。法則と言っても科学的な根拠があるものではなく、「あるある」と思わず笑ってしまうようなジョークの一種です。
失敗する余地があれば失敗する
マーフィーの法則はジョークではありますが、物流現場での仕事において、あるいはさまざまな仕事の場面においても当てはめることができる考え方でもあります。
「失敗する余地があれば必ず失敗する」「起こる可能性があることは必ず起こる」と考えることで起こりうる失敗を未然に防ぐことができるかもしれません。
特に労働災害は起こってしまってからでは取り返しがつかないケースもあるでしょう。失敗する余地を無くすことで安全で品質の高い職場づくりに努めましょう。
以下では物流現場で起こりがちな失敗を5つ紹介します。皆さんの職場にも当てはまるもの、当てはまらないものがあると思います。これを機に職場で気を付けるべきことをぜひ考えてみてください。
物流現場におけるマーフィーの法則
繁忙期になるとトラブルが増える
繁忙期に限って起こってほしくないトラブルが増え、その対応でてんやわんやになります。繁忙期で大幅にスタッフを増やし、普段慣れていないスタッフがミスを起こすことが多い場合、繁忙期に備えて早めにスタッフを揃える、繁忙期ではない時期に少数でも派遣スタッフを入れ続けることで経験者を増やすなどの対策が有効です。完全に既存スタッフだけで繁忙期を回すことは難しいと思いますので繁忙期前に新規スタッフのためにマニュアルのチェックや更新をしておくことも必要です。
段差のそばで作業すれば落ちる
トラックバースなど物流現場には段差があることが多いです。段差のそばで作業していれば足を踏み外して労災が発生します。可能な限り段差の近くでの作業はやめるようにしましょう。特に物量が増えたときはスペースが圧迫され普段より段差の近くで作業せざるをえなくなってしまうケースがあります。段差のそばでは作業をしないというルールを徹底しましょう。
回転するものには巻き込まれる
物流現場にはマテハンなど回転する機械装置がたくさんあります。服の裾や髪の毛、ネックストラップ、手足などが巻き込まれれば大事故に繋がりかねません。回転する機械装置にはカバーをつけるなど対策と注意喚起が必要です。
ルール違反を一度見逃すと常態化する
喫煙所以外の場所での喫煙や作業ルールからの逸脱など、守るべきルールを守っていない時に一度見逃してしまうとルール違反が常態化します。最初に見かけたときに必ず是正する必要があります。ルールは安全や品質のために定められているものなので必ず守ってもらうようにしましょう。リーダーや管理者の立場にある人はもちろんスタッフ同士であってもルール違反を見かけたら注意する、もしくは上長相談するといった対応を行いましょう。
一人退職すると誰かが続いて退職する
スタッフが一人退職するとなぜか続けてまた一人退職します。さらにまた別のスタッフが退職します。退職には職場環境や人間関係、待遇などさまざまな要素がありますが、退職するスタッフは本当の退職理由は言わないこともあります。本当の原因を考え一人の退職が出てしまった時点ですぐに改善するようにしましょう。
まとめ
物流現場はたくさんの人が関わっており、普通はそうならない、と思うようなことが実際に起きてしまいます。起こりうることは必ず起こるという考え方で事前に予想できるトラブルは事前に対策して準備しておく、というくらいの気構えをしておくことで、よりよい現場を創れるようになるのではないでしょうか。ぜひ職場で話し合ってみてください。