物流知識
個数の単位で見かけるPCSって何の略?1PCSって正しい?
2022.11.22
物流の現場でよく見かける単位に ”PCS” という単位があります。倉庫管理システム(WMS)や伝票などに個数の単位として記されているのを見たことがある人が多いのではないでしょうか。
この記事では ”PCS” という単位の意味や使い方について解説します。
PCSはPieceの複数形 ”Pieces” の略
意味は「~個」という意味
PCSは英語で「~個」という意味の”pieces”の略です。 ”pieces” は ”piece” に複数形のsをつけたものですね。中学校で習う ”a piece of paper” (1枚の紙)の ”piece” です。
読み方は「ピース」か「ピーシーエス」
物流倉庫におけるPCSの読み方は「ピース」かアルファベットのまま「ピーシーエス」と読むことが多いです。英語に準拠して「ピーシーズ」と読む方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらかというと少数派の印象です。
「この倉庫では5,000PCSの商材を保管している」や「検品作業は1時間あたり80PCSの処理が目標です」といった使い方をします。
1PCSって正しいの?
文法的には正しくない
物流現場においてWMSや伝票等で1 PCSという表記が見られることがあります。
ここまで記事を読んでくださった方の中には、これは文法的に正しいのだろうかと疑問に感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ”pieces” は先ほど説明したとおり ”piece” の複数形ですので、文法的にいえば1つのものを複数形で表すのは間違っていると言えるでしょう。
PCEやPC(S)という表記もある
単数の場合 ”piece” を省略したPCEという単位の表記があります。
見積書や請求書など正確な表記が必要な書類の場合、単数ならPCE、複数ならPCSと使い分けられるようです。 PC(S)という表記もあり、複数形のsの部分がかっこに入っています。
PC(S)はpieceもしくはpiecesを表しており、前についている数字が単数でも複数でも使うことができます。 1つの場合はpieceと解釈し、2つ以上の場合はpiecesと解釈します。
1PCSと表記されていることもありますが、取引書類などにおいては基本的にPCEあるいはPC(S)を使う方が一般的で誤解が少ないため、単数の場合はそれらを使ったほうがいいでしょう。
まとめ
PCEやPC(S)という表記もある
PCSという単位は個数を表す単語で、 ”pieces” の略です。 よく使われる単位PCSの意味を正しく理解し、物流現場運営に活用ください。