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3定とは?物流現場での備品紛失を無くす 無料ポスターダウンロード

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「3定」という言葉をご存知でしょうか。3定とは5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)のうち、整頓を実行するための具体的な方法の1つです。

物流現場や製造現場などで備品紛失を無くすための方法として有効な手法です。

この記事の最後に無料でダウンロードできる3定のポスターをご準備しております。現場の備品置き場から見える場所に貼って3定や整頓の意識付けを行うのはいかがでしょうか。

ポスター無料ダウンロード

■3定とは

◆3定の定義

3定とは「定位」・「定品」・「定量」の3つの「定」を表しています。

3定は整頓を行うための方法で、

「定位」 決められた位置に

「定品」 決められたものを

「定量」 決まった量だけを

置くというやり方です。

これを守ることによって、備品がどこにあるのか、どの備品がなくなっているかが一目でわかるようになります。

◆3定管理を行う対象

主に台車やはさみなどの備品類を対象に行います。

刃物類:はさみやカッターなど刃物類。小さいので商品に混入しやすく、大きなクレームになりうる。

台車類:通常のハンドル台車やカゴ台車、板台車など台車類。フォークリフト作業の邪魔になる。

ハンディターミナル:備品類の中でも比較的高価なため紛失すると損害が大きい。

工具類:使用頻度が低くどこに何があるかわからなくなる場合が多い。

■3定管理を行う理由

◆3定は整頓のやり方のひとつ

5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)は有名ですが、その中で最も大切なのは「整理」と「整頓」とされています。3S(整理・整頓・清掃)や2S(整理・整頓)ということばもある通り、5Sの基本となるのは「整理」と「整頓」です。

5Sにおいて、「整理」とは「不要なものを処分すること」、「整頓」とは「きちんと片付けること」を指します。

整頓、つまりきちんと片付けることを行うやり方の一つが「3定」です。

3定を行う代表的な理由は以下の3つが挙げられます。

◆商品への異物混入を防ぐ

商品への異物混入の対策です。特にはさみやカッターなどの刃物類や梱包作業中に使うものは特に重点的に管理を行う必要があります。万が一、顧客に向けて刃物を発送してしまった場合、開梱時などに顧客にケガをさせてしまうという可能性も考えられます。

こうした事態を避けるため、1日の梱包作業が終了した時に確実に備品が揃っているかを確認することが必要です。

◆探すのに人件費がかかる

物流現場や製造現場は広大です。次に使おうと思ったときにどこにあるかわからないのでは、まず備品を探すところから仕事をスタートさせなければいけません。決まった場所に備品を戻す手間より探す手間のほうが確実に大きいため、生産性向上にも繋がります。

◆備品の再購入に費用がかかる

比較的高額な備品の場合、紛失したときに再購入しなければならない費用が大きくなります。物流現場で紛失しやすい比較的高額な備品といえばハンディターミナルなどが挙げられるでしょうか。

1ヶ月前に1度だけ来たアルバイトスタッフが使っていた備品がない、と言われてもどこを探していいか検討も付きません。3定をしっかり行っていれば、すぐに紛失に気がつくことができるので、捜索するにしても使っていたスタッフに確認するなど、どこを探せばいいかの見当はつけやすくなります。

■3定管理を徹底するための具体的な方法

◆位置をビジュアルで表示する(姿置き)

台車やフォークリフトなど大型で直接床に置くものの場合、床にラインテープを引いて定位置を示します。はさみや工具類の場合、箱にそのまま入れると一覧性が失われて数の確認が取りにくいので、備品ボードを作って引っ掛けて吊るすようにします。難しい場合は、箱に間仕切りを作り一つの備品を一つの仕切りの中に入れます。

異なる種類の工具が複数ある場合、作業者が戻す場所を見つけにくくなるため、工具の写真や絵を定位置の場所に貼り視認性を高めることが有効です。

重要なのはひと目で備品が定位置に揃っているか否かが確認できるようになることです。

◆ナンバーをふって台帳管理

備品にナンバーをふり、持ち出すときに持ち出し時間、返却時間、名前を書く備品貸出票を用意します。

備品の数が多い場合、ナンバーごとの定位置を決めると何番の備品がないのかがわかりやすくなります。

何番の備品がないのかがわかれば最終使用者が判明するので、備品を探しやすくなります。

ちなみに全ての備品を台帳管理するのは手間がかかりすぎるので、必要のある備品を見極めて選定することが望ましいでしょう。

◆板台車やパレットなど積み重ねて保管するものは積み重ねたときの高さで管理する

板台車やパレットのように積み重ねて保管するものに関しては、定位・定品・定量が揃ったときの正しい高さを壁に表示するとひと目で量を把握することができます。

◆スタッフに3定の実行を徹底させる

3定の準備が整ったとしてもスタッフ全員で3定を実行しなければすぐに元の状態に戻ってしまいます。終業時に3定が整っているか毎日確認し、スタッフ全員が3定を意識しなければいけません。3定を行う理由としては「次に使う人が探さなくていいように」というのがスタッフにとって腹落ちしやすいかもしれません。

どうしても定位置が定着しにくい場合はスタッフの作業導線的に使いにくくなっている可能性もあります。誤発送防止など特別の理由がなければ定位置そのものは随時見直しを考えてもいいかもしれません。

■まとめ

3定は5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)のうち、「整頓」を実現するための手段です。3定は仕組みを作るだけでなく徹底させることが必要です。今回の記事では皆様の現場でも部分的に同じように取り組んでいる、という事項は少なからずあるのではないかと思っています。それを初めてきたスタッフも含めて全員に守ってもらえるかというところに工夫の余地があるのではないでしょうか。

今回記事を読んでいただいた方のために、無料でダウンロードできる「3定ポスター」をご用意しました。初めてきたスタッフにも、ベテランのスタッフにも3定の意味を理解してもらうために備品置き場から見える場所に張り、意識付けしてみてはいかがでしょうか。

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現場ですぐに使える「3定」ポスターです。

無料でダウンロード可能です。

備品置き場から見える場所などに掲示してみてはいかがでしょうか。


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