安全・品質
5Sの意味-5S啓発ポスター無料ダウンロード
2021.04.05

現場における5Sとは
5Sとは
5Sとは整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)の5つのことばの頭文字Sをまとめたことばです。
整理・整頓・清掃の基本の3Sに、清潔・躾を加えたのが5Sです。
5Sということばは日本の製造業の現場で使われはじめたと言われています。海外でも「セイリ・セイトン・セイソウ・セイケツ・シツケ」とローマ字表記で紹介されているようです。Sから始まる英単語で対応させている英語版の5Sも考案されていますがもともとは日本で考案されたものがオリジナルです。
5Sの目的
5Sは単に現場をキレイにすることではなく、現場を改善するための指針です。安全性、品質、生産性を向上させようという取り組みの中の一つとして5Sは位置づけられます。
整理整頓がされていない現場は不安全な状態に陥りやすいです。清掃が行き届いていなければ自ずと品質は低下します。そうした様々な阻害要因があれば生産性は低下してしまいます。
整理・整頓・清掃・清潔・躾の意味
整理・整頓とは
整理と整頓は似た意味の言葉だと思っている人も多いかもしれません。
整理とは、不要なものを捨てることです。捨てることで整えるのが整理です。
整頓は、あるべきものを所定の位置におくことです。決まった場所に整えて配置することが整頓です。
清掃と清潔の違い
同様に清掃と清潔についても似た言葉と感じる人が多いのではないでしょうか。
清掃はごみやチリ、機械の油等の汚れがない状態にすることです。
清潔は目的に沿った整理・整頓・清掃が保たれていることです。
整理も整頓も清掃も現場によって必要な水準は異なります。食品製造の工場と木材加工の工場では全く異なる清潔の基準が必要になります。
基準は守るより決めるほうが難しい
整理・整頓・清掃された状態がどのような状態なのかという基準が決まっていて、それが守られている状態が5Sにおける清潔です。
しかし、現場のレイアウトや取り扱うもの、道具は時間の経過とともに少しずつ変わっていくため、清潔の基準が決まっている状態を保つということは非常に時間と工数を要します。
ポスターで清潔を「整理 整頓 清掃の状態の基準が決まっていること」と定義しているのは基準を定めるほうが基準を保つことよりも難しいからです。
管理者だけでなく現場の全員が清潔の基準を意識することで常に基準が決まっている状態を作ることができます。
躾(しつけ)
5Sにおける躾は一般的な言葉の意味とは少し離れているかもしれません。整理・整頓・清掃が習慣、そしてしくみになっているのが躾です。「5Sを意識して作業してください」と作業者に号令をかけることは躾ではありません。
短期就業者も含め多くの作業者がいる前提で、初めてきた人でも整理・整頓・清掃をできるようにしくみをつくることが躾です。
5Sのための時間を計画に入れて人員設計をすることも重要な躾のしくみのひとつです。5Sが定着しない現場では「作業進捗が早ければ清掃作業を行なう」といった取り組み方をしている場合が多いです。これでは習慣になるのは難しいでしょう。
5Sを保つには人がいる
現場の規模にもよりますが、毎日100人の作業者がいる現場で全員が10分間5Sの作業を行うとすると、およそ16.7人時≒2人日になります。
もし現在整理・整頓・清掃に十分な時間を割けていないと感じるのであれば、一日あたり2人作業者を増やさなければ5Sの状態を作ることはできないということになります。
コストアップにはなりますが、5Sを徹底して労働災害の抑止、品質向上、生産性の向上につなげることができれば成果は十分に見合うはずです。
まとめ
5Sは意識するものではなく管理するものです。管理するために必要なのは基準を作ることと基準を守るしくみを作ることです。まずはポスターをダウンロードして掲示するところから始めてみてはいかがでしょうか。
SGフィルダーは人材ビジネス企業として人材派遣・人材紹介を行っています。もし5Sができていない理由が人員不足であるならばなにかお手伝いできることがあるかもしれません。
5S啓発ポスター無料ダウンロード
5S啓発ポスターです。
PDF形式でダウンロード可能です。
物流現場での5Sの啓発にご利用ください。