物流知識

バーコードを作るときに気をつけるポイント7点 スタートキャラクタって知ってる?

2020.10.21

バーコードを作るときに気をつけるポイント7点 スタートキャラクタって知ってる?

物流・製造に特化した人材ビジネスを営んでいるSGフィルダーです。

この記事ではバーコードを制作するときに気をつけなければならないポイントについて解説します。

作ったバーコードが読み取れない!どんな条件だとバーコードが読み取れないのかわからない、という場合に御覧ください。

ページの最後でCODE39のバーコードフォントをダウンロードすることが可能です。

バーコードの作り方についてはこちらの記事も合わせてご覧ください。

エクセルやパワポでバーコード作成 – CODE39バーコードフォント無料ダウンロード

スタートキャラクタ・ストップキャラクタをつける

バーコード作成の際に最もやりがちなのが、スタートキャラクタ・ストップキャラクタのつけ忘れです。

バーコードフォントを使ってバーコードを作成する際には、表示したい文字列の前後にスタートキャラクタとストップキャラクタを置く必要があります。

バーコードスキャナーで読み取る際に、バーコードの始まりと終わりを明示するのがスタート/ストップキャラクタです。

バーコードの種類によって異なりますが、例えばCODE39の場合スタート/ストップキャラクタは「*」です。「*」を示すバーコード文字で前後を挟むことでバーコードの始点と終点を示しています。

バーコードの色の組み合わせに注意する

通常バーコードは白地に黒で印刷してあるものが多いですが、どうしても色のついた紙に印刷せざるを得ない場合や色つきのバーコードにしなくてはいけない場合もあるかもしれません。

その際に色の組み合わせによっては目でははっきり見えても読み取れない場合があります。

ほとんどのバーコードスキャナーは赤色の光をあててバーコードを読み取っています。(スマートフォンカメラなどを利用したバーコードリーダーもあります)

その特性上、色の組み合わせによっては読み取りにくい、もしくは全く読み取れない色の組み合わせがあるようです。

スキャナーから見たときに赤・黄色・白などの赤の波長を反射しやすい色と、青・緑・黒などの赤の波長を吸収する色があります。

バーコードスキャナーは赤い光を当ててバーコードを読み取っているので、背景が赤色を反射する色、バーコードが赤色を反射しない色の組み合わせのときにだけ正しく読み取ることができる、ということになります。

もし色のついた紙にバーコードを印字する必要がある場合、赤や黄色、オレンジ系ならばそのままバーコードを印刷できますが、青や緑、黒などの場合にはなにか対策を検討しなければなりません。

チェックデジットが間違っている

バーコードが読み取れない場合によくあるのがチェックデジットがない、もしくは間違っている場合です。

チェックデジットとは、バーコードを正しく読み取れたかどうかを確認するために入れる文字のことです。

バーコードの種類によって異なりますが、例えばレジなどで使われる13桁JANコードの場合の計算方法は以下の通りです。

・13桁の数字に対して偶数桁・奇数桁の数字をそれぞれ合計する

・偶数桁の合計の3倍と奇数桁の合計を足す

・足した数字の下1桁の数字を10から引いたものがチェックデジットとなります

チェックデジットを計算するのは少々手間がかかる場合が多いので、チェックデジットを必要としない種類のバーコードを使うのも一つの手段です。CODE39、NW-7等がチェックデジットなしでも使える代表的なバーコードです。

(このページの下部からCODE39のバーコードフォントを無料ダウンロード可能です。ぜひご利用ください。)

クワイエットゾーンを設ける

クワイエットゾーンが確保できていないというのもバーコードが読み取れない理由のひとつです。

クワイエットゾーンとはバーコードの左右の空白のことです。

この空白が狭すぎるとバーコードを読み取れなくなってしまいます。

バーコードの種類によって異なりますが、CODE39の場合2.54mm以上かつ細いバーの10倍以上とされています。

バーコードの大きさが小さすぎると読み取れない

バーコードは太いバーと細いバーの組み合わせによってできているので、太いバーと細いバーの差を認識する必要があります。印刷する際の解像度によっては小さすぎると読み取れない場合があります。

プリンターのかすれとバーは直角に

バーコードを出力するプリンターにかすれが出てしまっている場合、バーの向きと直角にかすれが出ている場合は比較的読み取ることができる可能性が高いです。

反対にバーの向きとかすれの向きが平行だと、1本のバーがまるごとかすれて消えてしまい、読み取れなくなってしまいます。

かすれがないのが理想的ですが、どうしてもかすれているプリンターでバーコードを出力しなければならない場合、印刷の方向を90度回転させることで解決できる場合があります。

どうしてもバーコードが読み取れないときのために文字をつける

ここまでは製作時に読み取れるバーコードを作ることを主眼に解説してきましたが、実際に現場においてはスレや汚れ、折り目などが原因でバーコードを読み取れない場合が多々あります。そうしたときに応急処置的に直接入力できるよう、バーコードデータを下に文字の状態でつけることが必要です。

まとめ

バーコードを作成するときには以上6つの気をつけるべきポイントがありました。

読み取ったバーコードが正しいかを判定できるチェックデジットは便利な仕組みですが作成するのに計算の手間がかかります。

チェックデジット不要で下文字付き・下文字なしセットのCODE39バーコードフォントが無料でダウンロード可能です。ぜひご活用ください。

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